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芸能最終更新 2019.05.22

俳優の佐藤浩市さんが炎上。佐藤さんへの批判に対する反論がずれている

映画「空母いぶき」で首相役を演じる佐藤浩市さんが、次のように発言し、これが安倍首相を揶揄しているのではないかと炎上しました。

「最初は絶対やりたくないと思いました(笑)。いわゆる体制側の立場を演じることに対する抵抗感が、まだ僕らの世代の役者には残ってるんですね」

「彼(首相)はストレスに弱くて、すぐにお腹を下してしまうっていう設定にしてもらったんです。だからトイレのシーンでは個室から出てきます」

この炎上について、朝日新聞系列のAERAが、次のような佐藤さんを擁護する記事を発表しました。

佐藤浩市が安倍首相を揶揄? 有名人参戦の大炎上が「空騒ぎ」に終わった理由

映画「空母いぶき」で首相役を演じた俳優・佐藤浩市の発言が思わぬ炎上を招いている。きっかけは、産経新聞記者のフェイスブックへの投稿。佐藤が役作りについて語った漫画「ビックコミック」でのインタビュー記事に言及したものだ…

佐藤さんへの批判に対する反論がずれている

AERAの記事で、著名人のコメントを引用して、佐藤さん批判に反論していますが、これが論理のすり替えばかりでした。

一つ一つ検証していきます。

爆笑問題の大田光さん

「ちょこっと言ったことを変な風に自分なりに解釈してさ。なんだかんだギャーギャー騒ぐんだな。(中略)迷惑だろうね、安倍さんもね。(中略)演出として提案したと。それは別に安倍さんのことじゃない」

日本で首相を務めたことがある人は、明治維新から現在までに数十人しかいません。

さらに、以前安倍首相が首相を辞めた理由が、機能性胃腸障害という病気で、機能性胃腸障害は正に「ストレスに弱くて、すぐにお腹を下してしまう」という病気です。

これまでに数十人しかいない「首相」という設定に、さらに「ストレスに弱くて、すぐにお腹を下してしまう」という設定まで付け加えるのは、偶然ではなく、わざとだと思われても仕方がありません。

それを「変な風に自分なりに解釈して」とするのは無理があると思います。

ウーマンラッシュアワーの村本大輔さん

違う考えに臆病でストレスに弱い三流愛国者達

安倍首相は「ネトウヨ(ネット右翼)」と呼ばれる人達から人気があるので、「安倍首相を揶揄されて怒るのはネトウヨに違いない」という先入観があって「愛国者」という言葉を使っているのだと推測されます。

これは、三流愛国者(ネトウヨ)しか佐藤さんを批判していないかのような印象操作であり、逆にいえば佐藤さんを批判する人はネトウヨだという所謂「レッテル貼り」で、どちらも姑息な論法です。

右派・左派に関係なく、そして揶揄される人が誰であろうと、人の病気を揶揄すること自体が問題です。

ましてや仕事を辞めなくてはいけないほどの大きな病気ですから、尚更問題としては大きいです。

最近は左派的な発言が目立つ村本さんですが、自分とは違う考えの安倍首相なら揶揄されてもいいと考えているなら、それこそ「臆病でストレスに弱い三流」です。

漫画家の小林よしのりさん

ネトウヨどもがギャーコラネットで騒いでいるらしい。(中略)権力に対する批判精神を持っているのは立派なことだ

これも村本さんと同様に「佐藤さんを批判する人=ネトウヨ」というレッテル貼りです。

そして、AERAの記事では「と佐藤を擁護した」となっていますが、小林よしのりさんは、それほど佐藤さんを擁護したコメントではありませんので、これは印象操作といってもいいでしょう。

成蹊大の西兼志教授

今回の炎上は空騒ぎ

きっかけとなった投稿は火種ですらないんです。安倍首相を想起させる含みはありますが、『都合よく切り取った』先の『再編集する』というフェイクニュースの作法はなく、映画に関心がなくなったと言っているだけ。佐藤さんも役者として役作りについて話しただけで、火種もないのに“炎上”したんです。否定的な発言は偏った思い込みによるものでしょう

まず、「今回の炎上は空騒ぎ」とする根拠がなく、『都合よく切り取った』先の『再編集する』というフェイクニュースの作法はないのであれば、佐藤さんへの批判は正当なものです。

佐藤さんのコメントからは、「映画に関心がなくなったと言っている」と読み取ることができないので、全く意味不明でです。

大手芸能事務所の関係者

最近はささいなことですぐ騒がれる。昔ならたたかれなかったことで、役者が発言に注意しなきゃならないのはおかしい

まず、この手の記事で「関係者」というのは眉唾ですが、主旨から外れますので、それは置いておきます。

言ってることは正論ですが、人の病気、それも仕事ができなくなるくらいの大病を揶揄するのは、役者としてではなく、人として問題です。

西教授(成蹊大の西兼志教授かと思われる)

父の三國連太郎さんは権力に対して批判的でした。反体制的な発言が許されない昨今の風潮が続けば、俳優は商業的なことしか言えなくなってしまいます

大俳優だった三國連太郎さんの名前を出すのは、権威を付けて、自説が正しいと思い込ませるためにしているかと思いますので、そうだとしたら姑息な手段です。

反体制的かどうかは関係なく、人の病気、しかも大きな病気を揶揄したら、相手が誰であっても人として許されませんので、「反体制的な発言」だったから炎上したかのような反論は、論理のすり替えです。

筆者の感想

最近は些細なことや言いがかりを付けられて炎上するケースがあるので、必ずしも「炎上する=悪いこと」ではないと思っています。

些細なことや言いがかりで炎上したのなら、それは炎上させている(批判している)人が悪いと思います。

しかし、今回の佐藤さんの発言は、佐藤さんを擁護している西教授が「安倍首相を想起させる含みはありますが」と認めているように、安倍首相を意識してそのような設定にしたと捉えられても仕方がないと思います。

佐藤さんを擁護している人の中には、右派・左派の問題にすり替える人がいますが、政治的な問題ではなく、相手が誰であろうと関係なく、人の病気、しかも大病を揶揄するのは、人として問題だと思います。

筆者としては、佐藤浩市さんは大好きな俳優さんです。

反体制的な考えはそれぞれなので気にしませんが、誰かの病気を揶揄するような人だったら、本当に残念です。

今回の佐藤さんの発言は、あまりにも安倍首相を意図していると思われる要素が強かったので、もしも安倍首相を意図していなかったのなら、釈明という訳ではないですが、筆者としては違うのなら違うと、はっきりコメントを出してほしいところです。

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