『とんねるずのみなさんのおかげでした』『めちゃ×2イケてるッ!』来年3月終了
『とんねるずのみなさんのおかげでした』と『めちゃ×2イケてるッ!』が来年3月に終了するそうです。
それぞれ前身番組を合わせると、30年、22年続きました。
長寿番組が終わるのは寂しいですが、私なりになぜ終わりが来てしまったのか考察してみたいと思います。
『とんねるずのみなさんのおかげでした』はなぜ飽きられたのか
2つの番組は視聴率が低迷していて、以前からネット上で「おもしろくない」という意見があり、事ある毎に終了が噂されていました。
『とんねるずのみなさんのおかげでした』が「おもしろくない」と言われる理由は「マンネリで飽きたから」ではないでしょうか。
一方、生放送のギネスにも載った『笑っていいとも』は、同じマンネリなのに惜しまれて終了し、『笑点』もマンネリなのに、今でも支持されています。
この違いを考えてみると、『とんねるずのみなさんのおかげでした』は「刺激のある笑い」で、『笑っていいとも』や『笑点』は「刺激のない笑い」だからではないでしょうか。
「刺激のある笑い」は、はじめは刺激に惹かれて興味を持たれますが、そのうちその刺激に慣れてしまって飽きられてしまう。
また、「刺激のある笑い」は、若い世代に受けても、一定の年齢の人からは受け付けられなくなるというのもあると思います。
長年続けていくことで、当初の視聴者も年を取り、「刺激のある笑い」を受け付けなくなったのも原因の一つかもしれません。
20年ほど前に、小室ブームがありましたが、小室哲哉さんがインタビューで「僕は一定の年齢層の人向けの音楽を作っている。聴いてる人が一定の年齢になったら卒業していって、また次の若い人が聴くようになって、新陳代謝している。」といったようなことを話していました。
音楽は聴く人は聴く。聴かない人は聴かないとはっきり分かれるので、新陳代謝が可能ですが、テレビは公共の電波で流れているため、話題にもなりますし、テレビ欄などで見ない人の目にも入ってしまうので、「卒業」という形にならず、卒業するはずの人から否定的な意見が出てしまうのではないでしょうか。
「刺激のない笑い」は、長年続けることで「安定」に変わって、見ると安心する側面があると思います。
映画でも『男はつらいよ』や『釣りバカ日誌』も何作もシリーズが出ていますが、これに近いような気がします。
また、刺激が少ないので、視聴者が年を取っても見続けられます。
『めちゃ×2イケてるッ!』は迷走が原因か
『めちゃ×2イケてるッ!』は、ネット上では新メンバー加入について否定的な意見が多いです。
ナイティーナインの岡村さんが番組を休むにあたって、その穴を埋めようと新メンバーを加入させたのですが、岡村さんが復帰してからは人数が多すぎる感じが否めません。
オファーシリーズは好調だったものの、他の企画では無理矢理盛り上げようとしている感じもあり、企画の方向性も定まらず、なにをする番組なのかよくわからないような印象もあります。
少し辛口になってしまいましたが、『めちゃ×2イケてるッ!』は迷走しているなと個人的に感じます。
次の番組に期待
長年続いた番組が終わってしまうのは寂しいですが、次の番組がどのようになるのか期待しています。
フジテレビの看板番組「とんねるずのみなさんのおかげでした」(木曜後9・00)と「めちゃ×2イケてるッ!」(土曜後8・00)が来年3月で終了することが2日、分かった。「みなおか」が前身番組から数えて30年、「めちゃイケ」が22年の歴史に幕を下ろす。テレビ史に刻まれる2大バラエティーの同時終了は「笑っていいとも!」終了以来の衝撃を呼びそうだ…
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