飲食店でアイコスの吸い殻をテーブルに置いて帰るのはマナー違反か?
アイコスの吸い殻をテーブルに置いて帰った!飲食店は「全面禁煙」に ネットで賛否激論
加熱式タバコ「iQOS(アイコス)」の使用済みスティックを、飲食店のテーブルに置きっ放しで帰ってもいいのか、そんな議論がヒートアップしている。
きっかけは飲食店店主がツイッターで、そうした写真をアップし、マナー違反だとして店を全面禁煙にした、と報告したことだ。店主のツイッターには「喫煙者の立場として本当に申し訳ありません」といった謝罪が寄せられる一方で、何が問題なのか分からない、とし、「使用済みの紙おしぼりと同じ扱いでいいだろ?」という反発が起きたのだ…
記事のタイトルがミスリードを誘うので、元のツイートと元のツイートに対する返信を元に要点を整理します。
- 飲食店は喫煙可能だった
- ツイートをした店主は、客がiQOSを吸っているのを認識していた
- 客からの要望がなかったので、店主は灰皿を出さなかった
- 客はiQOSの使用済みスティックをおしぼりが入っていたビニールの上に置いて帰った
- iQOSは、火を使わず、灰も出ない
- 店主は、iQOSでも灰皿に入れるのがマナーだと主張
- 店主はマナー違反だと怒り、写真付きでツイート
- マナー違反をする客がいるから店内全面禁煙した
※元のツイートの返信の中に「iQOSを吸っているのがわかっていたのであれば灰皿を出すべき。サービス業としてなってない。」という趣旨のツイートがありましたが、サービスの内容はそのお店によって決めるので、今回の件とは外れていると思いますので除外します。
iQOSでも灰皿を使うのがマナーなのか?
店主の主張としては、iQOSでも灰皿を使うのがマナーとのことですが、そもそもiQOSは火を使わないので、使い終わったらゴミ箱にそのまま捨てられて、灰も出ないので、灰皿が必要ないのも特徴の一つです。
灰皿が必要ないのに、灰皿を使えというのは、いささかおかしな話だと思います。
加熱式タバコは新しい物なので、他の物に置き換えて説明するのは難しいですが、火も灰も出ず、直接口に付けるという特徴から、一番近いのは禁煙パイポなのではないかと思います。
使い終わった禁煙パイポを飲食店に捨てて行く人はほとんどいない点では違っていますが、もしも客が禁煙パイポをおしぼりが入っていたビニールの上に置いて帰ったら、この店主は今回のように怒ったでしょうか?
おそらくこの店主は、iQOSのことをよくわかっておらず、通常の紙巻タバコの吸い殻と同じように考えていたのだと思います。
「唾液が付いているから」という理由で、灰皿を使うのがマナーだと書いている方もいましたが、それならストローや箸なんかも灰皿に入れなくてはならなくなります。
iQOSの使用済みスティックを置いて帰った客はマナー違反だったのか?
これも想像ですが、この客は、灰皿を汚して店に余計な手間を掛けないように、灰皿を使わなかったのだと思います。
さらに、テーブルを汚さないようにビニールの上に置いたのではないでしょうか。
これが一番合点がいきます。
本当にマナーが悪ければ、テーブルの上に直接置いて帰ります。
そして、お店に気遣いをしないのであれば、灰皿も頼んだでしょう。
『マナー』について考えさせられる記事
タバコのマナーが叫ばれていますが、そもそもマナーってなんでしょう?
マナー観は人それぞれで、今回のように同じ行動でも人によってマナー違反だと感じる人もいれば、マナーが良いと感じる人もいます。
結局マナーは主観的なもので、人によって異なるものだと改めて考えさせられます。
マナーの根本は、相手のことを思いやることであったり、相手の立場を考えることのような気がします。
マナーが悪いと感じても、一旦落ち着いて相手の立場で物事を考えるのが大切だと思いました。
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