嫌煙の記事はよく考えるとおかしな記事ばかり
嫌煙の記事を読んで、いつも感じるのが「嘘・大げさ・紛らわしいでの印象操作」です。
このような記事がありました。
プラスチックごみより酷い「タバコの吸い殻」の海洋汚染
プラスチックごみの問題が大きく報じられる一方で、タバコの吸い殻が、海に大きなダメージを与えていることはあまり知られていない。
環境保護団体「Cigarette Butt Pollution Project」の発表では、年間に消費されるタバコの本数は5.5兆本にも及び、その90%がプラスチックから生成されたフィルターつきのものだという…
この記事のおかしな点をいくつか書きたいと思います。
吸い殻の3分の2は道端に捨てられ、その多くが海やビーチに向かうという。
道端に捨てられた吸い殻の多くが海やビーチに向かう。
なにも考えずに読むと、そうなのかと思ってしまいますが、ちょっと待ってください。
果たして道端の吸い殻がどのようにして、海やビーチに向かうのでしょうか?
風で飛ばされて?
誰にも拾われず、「多くの吸い殻」が海やビーチまでたどり着けるのでしょうか?
そんなことはありえません。
誰かが意図的に吸い殻を海やビーチまで運ぶ以外、「多くの吸い殻」が海やビーチに向かうのは現実的に不可能でしょう。
実際にはフィルターに健康被害を減らす効果はない。
タバコのフィルターは、タールとニコチンの量を減らす効果があります。
タバコが体に悪いとされる理由として、タールとニコチンが挙げられていて、そのタールとニコチンを減らすのに、「健康被害を減らす効果はない」というのは大きな矛盾です。
付け加えると、科学には量の概念があり、量の概念がないのは似非(エセ)科学と呼ばれるそうです。
健康に関する基準も「ビタミンCは一日○g」や「○g以上摂取しないように」など、必ず量の概念があります。
不思議なことに、タバコだけこの量の概念がないのです。
タバコ企業らはフィルターつきのタバコの販売をやめるべきだとの意見も広まっている。
一体いつ誰がどこで言っているのでしょうか?
そんな話は聞いたことがありません。
タバコの吸い殻で、240万本に達している。これに比べ、プラスチックボトルは160万本、プラスチックごみ袋は80万枚となっている。
タバコの吸い殻の数は多いのかもしれません。
しかし、環境保護で大事なのは、「どれくらいの量のプラスチックが捨てられているか?」のはずです。
一体プラスチックボトルはタバコのフィルター何本分のプラスチックが使われているのでしょうか?
単純に考えて、プラスチックがの量は圧倒的にプラスチックボトルの方が多いです。
環境保護で大事な「量」ではなく、「数」を訴えて、タバコが一番の環境破壊であるかのような表現は、明らかに印象操作です。
タバコの吸い殻は、プラスチックごみの削減を考える上で重大な問題だ。
プラスチックが使われている製品は数えきれないほどあり、タバコよりも多くのプラスチックが使われている製品は山ほどあります。
プラスチックごみの削減を考えるなら、まずはタバコ以上にプラスチックが使われている製品を挙げるはずなのに、なぜタバコだけを糾弾するのでしょうか?
恣意的でアンフェアです。
とても中立的な立場で書かれた記事だとは思えません。
この記事冒頭の「年間に消費されるタバコの本数は5.5兆本」は、タバコが大きな原因(タバコ=悪)だと印象付けるための布石に思えてなりません。
タバコメーカーにフィルター廃止を求めるのはどうだろう。あるいは、フィルターつきタバコの税金を上げるのも有効かもしれない。
先述した通り、プラスチックが使われている量が多いため、プラスチックボトルの方が深刻な影響を与えています。
それなのに、「なぜプラスチックボトルの税金を上げる」とは言わないのでしょうか?
また、そのような意見も聞いたことがありません。
それがなぜかタバコだけは「税金を上げる」という意見が出てきます。
嫌煙はまるで洗脳だ
もちろん環境破壊は良くないし、タバコのポイ捨ても悪いことです。
それとは別の問題として、嫌煙の記事は今回の記事のように、印象操作をしたり、記事を読めば決してそうではないのにタバコが悪いというタイトルを付けたり、無理矢理「タバコ=悪」としているものばかりです。
多くの人は記事をよく読みませんので、そのような記事を読むと「タバコは悪い」というイメージが植え付けられる。
そして、それが繰り返し行われることで、そのイメージが強くなり、嫌煙家になっていく。
これは洗脳と同じです。
嫌煙の記事はこのような記事が多いので、中立的な視点で、そしてよく内容を考えながら、読むようにしてください。
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