日経平均ついに32000円割れ、中国不安と米株安
本日の日経平均は472円大幅安で、終値は31,766.82円。
ついにザラ場の終値で32,000円を割りました。
画像は日経新聞の3か月の日足チャート
心理的な節目の32,000円を割ったこと、そしてチャートの形が三尊天井になっていることからトレンド転換したという見方もあります。
日経新聞でこのような記事も出ていました。
日経平均株価のチャート上にあらわれた「釈迦(しゃか)三尊」に投資家がすくんでいる。16日の終値は前日比472円07銭(1.46%)安の3万1766円82銭とこの日の安値で終えた。心理的な節目の3万2000円を下回り、約2カ月ぶりの安値となった。市場では、7月初めに付けた3万3753円が当面のピークだったとの見方も増え始めている。
472円の大幅安になった原因
今日大きく下がったのは2つの原因が考えられます。
米銀行の格下げによるアメリカ株の下落
先日の記事に書いたムーディーズに続いて、フィッチもJPモルガンなどの大手銀行を含む70行を格下げして、それが原因で米国株が下げました。
大手格付け会社が一部の米主要銀行などを格下げ、現在のNYダウ・ナスダック・S&P500・ドル円・日経先物の動き
先日米国債の格付けを下げた大手格付け会社のムーディーズが、主要銀行6行を格下げする方向で見直すと発表しました。
ちなみに、今日は日本の銀行株も売られ、三菱UFJ銀行が2.94%安、三井住友銀行が1.56%安、みずほ銀行が2.12%安となっています。
中国不安の拡大
先日中国の景気減速か?中国経済の3つの大きな懸念という記事を書きましたが、さらに昨日中国が若者の失業率を一時停止するニュースが流れ、中国不安が拡大しました。
【北京=川手伊織】中国国家統計局は15日、若年失業率など年齢層で分けた失業率の公表を一時停止すると発表した。労働力調査という統計の整備を理由に挙げた。大卒生の就職難は深刻で直近6月の16〜24歳の失業率は21.3%と、3カ月連続で最高を更新した。データ未公表の期間が長引けば実態を把握しにくく、雇用政策に悪影響が出かねない。
売買代金、ドル円、空売り比率
売買代金
今日の売買代金は3兆1千億円となっていて、去年と比べると売買代金が増えましたが、バフェットの商社株買い増しや東証のPBR1倍割れ是正の発表をしてから売買代金が増えていたので、その時と比べると夏枯れ相場となっていてボラティリティが大きくなりやすくなっています。
ドル円
ドル円は145円を突破して、現在(20時40分頃)は145.7円付近で推移。
X(twitter)を見ていると、日銀の為替介入がそろそろなのではないかという声が増えてきている印象です。
まずは口先介入から入るかと思うので、日銀が為替についてのコメントをいつ出すのか注目したいところです。
空売り比率
今日の空売り比率は46%で、46%を超えたのは8日ぶりになっています。
新興市場(マザーズ指数)も弱い
※SBI証券のマザーズ指数の1年の日足チャート
マザーズ指数はこのようになっていて、ずっと下げていて、725のサポートラインを試す形になっています。
日経平均は下に行くような雰囲気に
先週「来週で方向感が見えてくる、下がる可能性の方が高い」というようなことを書きましたが、下に行くような雰囲気になっています。
現在(20時40分頃)の日経先物は+80円くらいで、小幅高になっていますが、今日下げが大きかったので自然反発のような気もします。
日経平均もマザーズもここを底としてまた上がっていってもらいたいです。
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