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政治

安倍元総理銃撃事件、警護体制への厳しい指摘が噴出

安倍元総理銃撃事件について、警備体制の不備を指摘するニュースが報道されています。

元警視総監で警視庁公安部長などを警備、公安の要職を歴任した米村敏朗氏はNHKの「NHKニュース7」でこのようにおっしゃっています。

安倍元首相の警護 元警視総監「明らかに失敗だった」 背後からの容疑者接近は「不審そのもの」

スポニチ 2022年7月9日 20:10

「ここで言う背後からの接近、この状態というのは不審そのものじゃないですか?なぜそこで動かなかったのか、ということが大きなポイントだと思います」と指摘した。

また、米民間警備会社CEOのボムベース氏はこのようにおっしゃっています。

安倍氏銃撃「攻撃の邪魔はできた」米警備プロが指摘

テレ朝NEWS 2022年7月9日 12:05

「容疑者が近付いてきて銃を構えるところ、恐らく1秒か2秒だと思うが、十分時間があったはずなのに誰も動いていない。誰もだ。銃口と安倍氏の間に入ることはできたはず。映画のように簡単ではないと思うかもしれないが、少なくとも攻撃の邪魔はできた」

ボムベース氏の意見はアメリカの銃社会を前提としているので、日本に合わない部分はあるとは思いますが、「少なくとも攻撃の邪魔はできた」というのは納得です。

そして、2ch創設者で実業家のひろゆきさんはこのようなことをおっしゃっています(動画前半部分)

安倍元総理銃撃事件はどのように起こったのか?現場写真

安倍元総理銃撃事件がどのようにして起こったのか、BBC NEWSの安倍元首相の暗殺 どのように起きたのかの記事中央辺りに現座写真が載っています。

これを見ると、容疑者は背後の離れた距離から近付いて行って発砲していたことがわかります。

前項の米村敏朗氏の言葉を借りると、背後からここまで近付いてくるのは不審です。

そして、前項のボムベース氏の言葉を借りると、ここまで近付いてくる前に、安倍元総理の間に入ることはできたはずです。

ひろゆきさんの言う通り、日本では銃の犯罪は少なく、襲撃はナイフが多く、この時点では武器が銃かどうかもわからない状態でしたが、ナイフだとしても背後からここまで近付いてきているのに、警護の方が安倍元総理と容疑者の間に入らなかったのは不備ではないでしょうか。

これは安倍元首相への銃撃は防げなかったのか?の記事で書いた通り、背後の警戒が不十分だったのが原因で、発砲されるまで容疑者が背後から近付いているのを認識していなかったからだと思います。

安倍元総理と容疑者の間に入っていたら、銃弾の直撃は避けられた可能性がありますし、銃弾の直撃を避けていたら、ケガは負っていたかもしれませんが、命まで奪われなかったかもしれません。

前日の岡山県での遊説は警備体制を確認し、襲撃せず

容疑者は前日の岡山県での遊説にも行っており、警備体制を確認して襲撃をしなかったと供述しているようです。

奈良以外の会場では「武器持って近づけず」…岡山では会場の警備体制を確認、襲撃せず

読売新聞 2022年7月10日 10:23

捜査関係者によると、山上容疑者は事件前日の7日夜、岡山市北区のホールで開かれた自民党候補の個人演説会の会場を訪れたと供述。手製の銃などを持参したとみられるが、会場の警備体制を確認し、襲撃しなかったという。

今のところわかってるのは、容疑者が行ったのは岡山県と奈良県の2か所だけで、記事のタイトル「奈良以外の会場では」というのは、さも「奈良の警備が特別甘かった」という印象を与え、明らかに悪意のあるミスリードを狙っているように見えますが、奈良県の警備状況を見て、襲撃を決意したのでしょうから、警備体制がしっかりしていれば、襲撃しなかったかもしれません。

ですが、奈良県の警備体制がしっかりしていて奈良県での襲撃を諦めたとしても、容疑者はまた次の遊説先やなにかのイベントを狙って襲撃していたかもしれません。

桜井よしこ氏、安倍晋三元首相の警備態勢に「あまりにも安全を大前提にした国家的な緩みがある」

今回の事件について、桜井よしこ氏はフジテレビの「日曜報道THE PRIME」にてこのようにおっしゃっています。

桜井よしこ氏、安倍晋三元首相の警備態勢に「あまりにも安全を大前提にした国家的な緩みがある」

スポーツ報知 2022年7月10日 9:30

桜井氏は警備について「基本的に要人の安全をどう確保するか。安全保障につながる問題だと思うんです」とし「私たちの国は安全だと定評があります。安全だという性善説に基づいて警備態勢を組んでいるわけです。だけれどもそうではないんだと」とし「例えば元総理大臣になるとSPの数がそれまでの数よりぐーんと減って2人になるわけです。2人というのは1日交代ですから、1人しかつない。こういう態勢そのものを見直す時期なんだろうと私は思います」と提言していた。

その上で「あまりにも安全だということを大前提にした国家的な緩みがあるんだろうと。私はそこにものすごい危機感を感じています」とコメントしていた。

仮に今回このような事件が起こらなくても、今の体勢のままではいつ今回と同じ事件が起こってもおかしくない状態でした。

桜井よし子氏のおっしゃる通り、今後に活かして2度とこのような事件が起こらないようにしてほしいです。

容疑者が事件を起こさなければ事件は起きていないという大前提を忘れずに。

そして、警護への批判が高まると相対的に容疑者への批判が薄まり、責任の所在がブレてしまうのではないかと危惧しています。

あくまでも事件を引き起こしたのは容疑者であり、警護体制に不備があろうが、容疑者がこのような事件を起こさなければ、今回の事件は起きていないという大前提からブレないようにしていただきたいです。

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